12月3日(日)。 岡山県総社市にある鬼ノ城へ行ってきました。 参加者は、社会情報実習Aと博物館学芸員課程を
受講している学生さん達が中心で、 小林ゼミ、志野ゼミ、高野ゼミのゼミ生もスタッフとして参加しました。 また今回は、教員ではなく 志野ゼミの学生さんによる初めての学外活動の企画ということもあり、 志野ゼミを中心として過去の史跡めぐり(06年度 前期,05年度 後期)に
負けないように気合いを入れて行われました。
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(写真1) |
午前8:00。朝早く寒い中、林原モータープールに集合しました(写真1)。
教員は、歴史学の志野先生と博物館学の徳澤先生だけでなく、学科長の西野先生も参加されました(写真2)。
鬼ノ城とは、標高400mの吉備高原の最南端に築かれていた城のことです。現在は、残念ながら城跡しか確認することができません。
鬼ノ城は、総社市教育委員会によって平成13年度から史跡整備に着手され、古代山城としては、初めての大規模な史跡整備になります。 |

(写真2) |

(写真3)
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午前8:15。林原モータープールを出発しました。
そして、午前9:00。砂川公園に到着しました。しばらく駐車場で休息をしていると、そこに1台のおしゃれな白い車が到着。中からは、なんと木村先生と木村ゼミの学生さんが登場!一緒に、史跡めぐりに参加していただきました。
まさしく社会情報学科の地域人間専攻、情報システム専攻合同の一大イベントとなりそうです(写真3)。
午前9:20。砂川公園を出発し、鬼ノ城へ向かって山登りが始まりました。登山中も学生さんは先生達との会話を楽しみつつ順調に歩きました(写真4)。 |

(写真5) |
午前10:30。 最初の目的地である鬼城山ビジターセンターへ到着しました。
ここは鬼ノ城に関する資料が展示されており、志野先生によって写真資料と復元モデルをもとに鬼ノ城の歴史、周辺の地形そして建築技術などを説明していただきました。
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(写真6) |
午前11:30。鬼城山ビジターセンターを出発し、鬼城山頂上を目指し山登りを再開しました。
そして、鬼ノ城を一周し礎石建物群跡、第2展望台、南門、第2・1水門、西門などを見学しました(写真6〜10)。
ところどころによって、建築の形状は違うものの、どれも急な斜面に当時、使用されていたと考えられる木材と石材のみで作られていました。 |
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(写真7) |

(写真8)
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(写真9) |

(写真10)
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(写真11) |
特に崖部分に石を積み上げ作られた城壁には、とても感動しました。
また山頂から見る風景は、とても美しく森そして海が広範囲に見渡せました(写真11)。
きっと、当時の人々もこの山頂からの風景を見ていたことでしょう。ようやく鬼ノ城を一周し、広範囲に渡って城の跡を見学することができました。 |

(写真12) |
しかし途中、いくつか立ち入り禁止区域になっている場所があり見学できなかったことが残念でした(写真12)。
これは発掘調査段階ということもありますが、
数日前に起きた大雨での土砂崩れの影響のため立ち入りできなくなった場所もありました。
このことから、現代技術で作ったものが数十年で崩れたのに対し、過去数百年前、斜面に作られた鬼ノ城の壁が現代まで残っているということに関して、いかにその技術が
高度だったのかが伺えます。 |

(写真13) |
午後13:00。
昼食タイムです。山頂は冷風が吹き荒れ、とても寒いお昼休みとなってしまいました(写真13)。
昼食後、あまりの寒さに一同、急いで下山しました(笑)。 |

(写真14) |
午後14:00。砂川公園に到着(写真14)。
このまま帰るのももったいないため、途中で楯築遺跡に寄り道することとなりました。
楯築遺跡の山上には、環状列石(ストーンサークル)があり、大きな岩がほぼ垂直に立っています。初めて見た学生達は非常に驚いた様子で、興味津々に見学していました(写真15)。 |

(写真15) |
午後15:30。
岡山駅に到着し、長かった史跡めぐりも無事に終わりました。
やはり教室の中だけでなく、自然の中で実物の史跡を見学することは大変、勉強になりました。
今年、2007年度では、去年に負けないくらい良い史跡めぐりを企画し、再び実施したいと考えています。
社会情報学科の学生の皆さん、その時はぜひ気軽に参加してください。きっと何か得るものがあるはずです。 |
文・写真・動画:内藤 博(04生,小林ゼミ所属)
写真提供(Top,11):徳澤啓一先生 |